暑い坂をのぼったとこ

このあいだ、大学時代に住んでいたまちに行ってみた。
何年か離れて、しみじみいい町だったと思えてきて、久しぶりにあの空気が吸いたい気持ちになった。
いたるところに坂道があるから、いりくんだ迷路みたいな町並みで、歩いているとなかなか疲れる。僕が住んでいたのは町のなかでもうんと高台の、坂道をのぼった場所のアパートだったから、部屋から眺める町並みがとっても綺麗で。
こないだそのアパートも見に行ったのだけど、部屋のさんぶんのいちくらい空室になっていてあんまり人気がないみたいだった。
駅から遠いわりになぜか家賃が高かったしなぁ。無理もないか。部屋からの眺めは素晴らしいけどね。

駅前のマックでは数年前もいた店員さんが素敵な笑顔で接客していて嬉しくなった。
色々なところにも思い出があることがとてもありがたいなぁ、とときどき思う。
いつもいつも、よりみちばかりしながら生きてきたけど、変化は少しずつ訪れるから。新しい目標のために勉強をはじめてからやりたいことが増えたけど、好きな風景はずーっと、なくなったりはするけど確かめることができるんだ。
電車乗って、出掛けて、力をもらった。